コロナ禍の下での規制が緩和されたことを受けてインバウンド需要も復活し、日本各地で観光が盛り上がりを見せている。人々が訪れる地域や施設を活性化するには、来訪者の動きや属性を定量的に把握し、それを基にさまざまな施策を実行するのが効果的だ。
特に有効なものの1つが、人の移動・滞在を示す人流データである。このデータを活用することで、観光客の居住属性や交通手段などを把握でき、それらのニーズに応じた情報発信や観光ルート設計が可能になる。
この人流データには携帯電話基地局データやGPS、Wi-Fiアクセスポイントのデータなどがあり、それぞれにメリットや運用上の制約が存在する。本資料ではこうした人流データの基礎知識とともに、人流データにより成功した観光推進事例を紹介していく。観光施設の来場者分析による効果的なプロモーション施策、定量評価が難しかったイベントの効果測定などの4つの事例から、観光推進のヒントをつかんでほしい。