2022年に調査された世界のデジタル競争力ランキングによると、日本は28位で、8位の台湾や12位の韓国など近隣諸国からは大きく差をつけられる結果となっている。国内企業がデジタル分野で立ち遅れている背景には、財務や会計システムなどのいわゆるSoR(System of Record)領域の維持管理に貴重な人材のリソースを取られてしまっているという実態がある。
競争力を高めるにはSoR関連の運用業務を大幅に効率化して、SoE(Systems of Engagement)やSoI(System of Insight)への投資を拡大していくことが必要となる。そのため企業はIaC(Infrastructure as Code)の手法などを取り入れて自動化を進めているが、その適用範囲が局所的になっており、“狭義の自動化”にとどまっているのが実情だ。
運用業務を抜本的に改革するには、単に処理を自動実行するだけでなく、その上位のレイヤーにさまざまなシステム情報を一元化する仕組みを構築し、これまで手作業で行っていたチーム間の情報伝達を不要にする“広義の自動化”が求められる。その具体的な構築方法について、本資料で詳しく見ていく。