企業が変革に取り組むのは、それに成功した場合のメリットがコストとリスクを上回ると考えているからだが、リスクを正確に把握・管理して成功に至るには適切な道しるべが必要になる。クラウド環境の運用管理を効率化し、ビジネス目標をサポートする「クラウド運用モデル」を導入するためのフレームワークは、そうした道しるべになり得るものだ。
同フレームワークの特徴は、運用モデルの変革に不可欠となるイネーブリング能力を「戦略とガバナンス」「人材」「運用」「DevOps」など8つの領域に分類している点にある。それぞれの項目を5つの段階で評価して、成熟段階を分析していく。
ある調査によると最も成熟度が進んでいる領域は「DevOps」で、企業が優先的に取り組んでいる現状が見て取れる。逆に遅れているのは「人材」の領域だ。社内文化を変革するための取り組みに時間がかかるためであり、成果を出しにくい領域であるといえる。本資料ではこうした企業の現状に加え、同フレームワークを生かすためのアプローチ方法も紹介している。自社における変革への参考資料として活用してほしい。