病院のシステムやデータに障害が発生すると地域医療に多大な影響を及ぼしかねないため、病院経営において情報基盤の安全性と安定性の確保は最優先事項の1つだ。日本赤十字社の大津赤十字病院では、そのシステムとデータの保護をこれまで外部ベンダーに任せてきた。そのため、バックアップがシステムごとに別々のツールや手順で行われる、サイロ化した状況に陥っていた。
同病院ではこの状況を改善するため、院内の各システムが仮想統合されるのを契機に、バックアップの一元化と運用管理の内製化を目指す取り組みに着手。仮想化基盤上のさまざまなシステム群をシンプルにバックアップできるソリューションを導入し、ユーザー自身の手で簡単にリストアができる環境を構築した。
同ソリューションはサイロ化/ブラックボックス化の解消の他にも、最大で約1日かかっていたバックアップ時間を数分に短縮したり、BCP対策やセキュリティ強化にも役立ったりと、多くの効果をもたらしたという。本コンテンツでは、バックアップシステムの再構築に成功した同病院の事例を基に、同ソリューションの導入効果を詳しく見ていく。