経済の逆風により全世界の広告支出が鈍化する一方で、モバイル広告が広告費用で大きなシェアを獲得している。2022年にAndroid携帯の利用時間が単独で4兆時間に達するなど、これまでになくアプリに費やされる時間が増える中、2023年の全世界のモバイル広告支出は3620億ドルに達する見込みだ。
しかしモバイルゲーム市場については、景気後退による影響を受け、2023年は前年比3%減と予測される。ゲームに対する支出は歴史的に不景気に強い支出であるものの、プライバシー規制の変更やフィンガープリンティング取り締まりの影響もあり、アプリ内購入による収益化が難しくなってくる。
そしてモバイルショッピングでは、2022年のブラックフライデーに過去最高額を記録。特に小規模およびDTC(顧客直結)小売業者においては、モバイル経由での購入が全世界売り上げの73%を占めるなど、全世界におけるモバイルの利用時間は継続的な成長が予測されている。本資料ではモバイルに関する調査データを基に、2023年のモバイルアプリ市場がどのように推移していくのかについて、5つの予測を紹介する。