医療用医薬品をはじめとするヘルスケアプロダクツの提供で、人々の生活に貢献する第一三共。同社は国内にとどまらず、主に欧米にも事業を展開するなど、グローバル化を推進していたが、それに伴いグローバルで利用するIT基盤を整備、統合し、世界中の患者への提供価値をさらに向上させる必要に迫られていた。
その一環として同社では、あるITサービスマネジメント(ITSM)基盤を導入する。その選定理由にはグローバルに利用できる点はもちろん、世界的な評価の高さ、支援体制の充実、製薬業界固有の要件への対応などが挙げられる。しかし、実際の導入の際には、日米欧の各リージョンでその管理やサービスメニューの構成についての要望がぶつかり合い、利害調整は容易ではなかったという。
本コンテンツでは、第一三共におけるITSM基盤の導入と、そのグローバル展開を目指したいきさつを紹介する。特に難航したリージョン間の利害調整、意見集約のプロセスでは、ベンダーから派遣されたエンゲージメントマネジャーが果たした役割が大きく、滞りなく新たなシステムの稼働に至った原動力となったという。