ランサムウェア攻撃は、その数とともに深刻さも年々増している。ある調査によると、79%の組織がランサムウェア攻撃を受けたことがあり、35%はデータやシステムにアクセスできなくなる被害を受けたという。また、身代金も高額で、支払額の平均は34万7000ドルに上るとの調査結果もある。
ランサムウェア攻撃は現在、攻撃そのものがビジネス化してサイバー犯罪のエコノミーシステムが活発になっている。このような状況下でランサムウェア対策を強化するには、脅威の正体や攻撃グループの手口の他、電子メール、リモートデスクトップ、脆弱性のある公開サービスといった主要な侵入経路について知っておくことが重要だ。
本資料では、サイバー脅威に関する複数の調査を基に、ランサムウェア攻撃の現状と動向についてレポートする。さらに、サイバー保険の登場や仮想通貨の使用がランサムウェア攻撃の加速につながっていることをトピックとして挙げるとともに、ランサムウェアに対抗するために「データ中心のセキュリティ」が必要であることを示し、対策強化を促している。