瞬間接着剤「アロンアルファ」で広く知られる東亞合成。同社では常にファイルサーバの容量不足が課題となっていたが、従来はディスク容量を増設することで乗り切ってきた。しかし、ファイルがトータルで10TBに達したのを機に、そのやり方を一新。「不要なファイルを消す」という考え方に転換し、容量を削減するアプローチを検討した。
そのためには、何年も参照・更新した形跡のないファイル、いたずらに巨大化したファイル、さらに重複・類似・陳腐化したファイルといった、不要なファイルを特定するための“証拠”が必要だと考えた同社。そこで導入したのが、サイズやアクセス/更新日時、重複、類似など多彩な項目でファイル分析が可能なファイルサーバ管理ツールだ。
ツールの活用過程においては、社内調整などで苦労もあったというが、最終的に44%もの容量削減に成功した。増設で対応した場合に見込まれる費用が約1000万円だったことを考えると、その効果は極めて大きい。これだけの節約効果を生み出した仕組みとは、どんなものなのか。本コンテンツで同社の取り組みを詳しく見ていこう。