総務省の調査によると、2020年時点でクラウドを利用している企業は約70%にも上るという。メールやデータ共有などの手段としてクラウドは当たり前となりつつあるが、昨今では基幹系システムをクラウド化する事例も着実に増えている。
基幹系システムで大きな役割を果たす「Oracle Database」をクラウドリフトする場合、SE(スタンアードエディション)の19c以降のバージョンではOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)が使えず、可用性対策ができない点に注意したい。また、その代替機能であるOracle Standard Edition High Availability(Oracle SEHA)は、対応環境がオンプレミスと仮想環境に限られる。
本資料ではこれらの課題の解決策として、HAクラスタでOracle Databaseを冗長化することを提案するとともに、システムの障害を監視し、稼働系に障害が生じた場合に待機系に自動的に切り替えを行う、HAクラスタソフトウェアを紹介している。同ソフトウェアは多様なパブリッククラウドに対応し、中でもOracle Cloud Infrastructure(OCI)では共有ディスク構成が可能という。