24時間365日止まらないATMを軸にさまざまな金融サービスを提供するセブン銀行。同行では無停止連続運転とBCPのさらなる高度化を狙い、勘定系システムの本番機を東京と大阪の両センターで交互に入れ替えて運用する「東阪交互運用方式」に移行した。このプロジェクトと並行して行われたのが、運用管理ツールの全面刷新だ。
刷新前の環境では2つの運用管理ツールとプロセスが併存していたが、東阪交互運用方式では、運用管理も一元化・標準化したほうが合理的となる。そこで、操作に習熟しているスタッフが多いことや、システムインテグレーションの依頼先とツール開発元が同じであることの安心感などを評価して、ツールの一本化を行った。
統一により得られた効果は大きく3つ。1つはジョブ実行の一時的な変更が容易になり、運用の柔軟性が向上したこと。2つ目は各種監視ツールからのメッセージ集約と、きめ細かいフィルタリング機能により、現場実態に基づく効率的な運用が可能になったこと。3つ目がライセンスコスト低減による従来比2~3割という運用コストの削減だ。本資料では同行の取り組みを基に、この運用管理ツールの実力を紹介する。