ビジネスのITへの依存度は高まり、企業はかつてないほどデータを利活用している。IT部門は今まで以上に大量のデータを処理する必要に駆られ、従業員や顧客は以前ほどダウンタイムに寛容になれなくなっている。こうした状況を利用して、データを標的にして企業から金銭を略取しようとするサイバー攻撃は激化している。
一般的に企業は、セキュリティ侵害や自然災害といった予期せぬ事態に備える「災害復旧(DR)計画」を立てているだろう。だが事業運営とITシステムの双方の複雑さが増す中で、不用心な企業が陥りがちな”わな”は幾つかある。
予期せぬ状況に備えていたつもりが、想定通りに復旧できなかった――。こうした事態を防ぐために押えておきたい「落とし穴」とその回避策を紹介する。