金融サービス業界を対象とした2022年の調査によると、経営者、開発者、データサイエンティスト、エンジニア、IT担当者の約80%が既に自社でAI対応アプリケーションを使用しているという。資本市場や消費者金融の大多数の組織は、AIによって年間収益増加とコスト削減を実現している状況だ。
金融ビジネスにおけるAIの適用領域は、不正検知の精度向上やスマートな取引システムの構築、パーソナライズされた顧客エンゲージメントなど多岐にわたり、その効果も実証されつつある。しかし同調査では、自社のAIプロジェクトが研究段階から本番運用に移行できると確信していると回答した経営幹部は23%にとどまり、普及率と大きな隔たりがあることが分かった。
本コンテンツでは、金融サービス業界におけるAI活用の現状を、最新調査の結果を基に解説している。併せて、多くの金融サービス組織がAIの価値を十分に引き出せていない点を指摘し、その4つの阻害要因を解消する包括的なAIソリューションについても紹介している。