事例に学ぶシンプルなデータ統合、オムニチャネル型小売に向けた取り組みとは

　フランス全土でバー併設のワインセラーを展開する「V and B」は、その革新的かつシンプルなコンセプトで創業以来、顧客からのロイヤリティーを獲得し続けてきた。しかし近年は、激しい競争に直面し、競合他社との差別化を図ることが喫緊の課題となっていた。そこで同社では、それまで店舗ごとにバラバラに管理されてきたPOSデータを一元化し、活用する方法を模索する。

　しかし、210以上の店舗全てのPOSソフトウェアの切り替えや再構築には、2年以上の期間を要してしまう。そこで同社は、それらの選択を回避して、既存システムに大きな変更を加えることなくデータをクラウド上にシンプルに統合する、iPaaS（Integration Platform as a Service）ソリューションの導入を決断する。

　本資料では、フランスの小売企業における、オムニチャネル型小売への転換に向けた取り組みを事例として紹介する。同社では、iPaaSでの多店舗間のデータ統合で商品在庫を可視化して、商品回転率を最適化した上、従来の店舗での販売だけでなく、宅配やクリック＆コレクトなど、新たな顧客体験の提供も可能になったという。