テレワークが当たり前となった現代において、ビデオ会議システムは必須のコミュニケーション手段となっている。しかし一部の企業からは、これらのビデオ会議システムが重くて使い物にならない、といった声も聞こえてくる。
その背景には、テレワークにおいて高まる情報漏えいやPC損失のリスクを低減するソリューションとして注目を浴びたVDI(仮想デスクトップインフラ)と、ビデオ会議システムとの相性の悪さがある。VDIにとってビデオ会議システムからのリソース要求は高すぎる上、GPUが搭載されていないシンクライアントでは、映像をやりとりする際にかかるCPUリソースへの負担が大きく、パフォーマンスへの悪影響が避けられない状態になる。
本コンテンツでは、VDI環境でビデオ会議システムを使う際に直面する処理速度低下の原因について、その仕組みを詳しく解説するとともに、この問題の解決策としてデータレスPCというソリューションを提案する。通常のPC(ファットクライアント)を使用しつつ、業務終了後はPC内にデータを残さない仕組みのため、テレワークにまつわるリスクを回避する上で最適なソリューションとなっている。