マイクロサービス導入前に知っておきたい、アーキテクチャ設計の6つのパターン

　ここ数年で急速に注目度を高めたマイクロサービスは、従来のモノリシック型開発とは本質的に異なる。すなわち、「簡単な変更」「小さなユニット」「ほぼ無限の拡張性」といった特徴を持つ開発技法だ。NetflixやAmazon、Uberなどの成功企業が、その迅速性や拡張性、有効性を証明している。

　しかし、こうした成功企業のアプローチをそのまま採用しても、全ての企業が成果を挙げられる保証はない。導入に当たっては、自社の文化や目的・目標、形態に合わせた方法を選択することが重要だ。既存のアーキテクチャとの相性や適応性を考えずやみくもに導入せず、自社の優先項目に基づいて選定したビジネスプロセスをマイクロサービスに担わせることから始めるべきだろう。

　本コンテンツでは、自社に最適なマイクロサービスアーキテクチャを選択するための参考として、数多く実践されている6つのパターンを紹介する。それぞれの特徴の解説に加え、マイクロサービスの特性を引き出し、アーキテクチャを最大限に機能させるためのベストプラクティスについても言及している。