コンテンツ情報
公開日 |
2021/12/14 |
フォーマット |
PDF |
種類 |
技術文書・技術解説 |
ページ数・視聴時間 |
5ページ |
ファイルサイズ |
245KB
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要約
ドイツの大学病院がランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃を受け、その影響で搬送された患者を受け入れることができず、救命が間に合わなかった悲劇があった。
「サイバー世界と私たちの命がかかわる現実世界との境界が、非常に薄くなっている」と、専門家は説明する。脅威はサイバー空間のみならず物理的な世界のものになっている。
この流れに、各国の政府機関も警戒を強めている。米国財務省外国資産管理室(OFAC:Office of Foreign Assets Control)が発行した勧告には、金融機関、サイバーセキュリティ保険会社、デジタルフォレンジックやインシデント対応に関係する企業に対して、攻撃者への金銭支払い支援はOFACの規制に違反するリスクがあるという厳しい警告が含まれている。
ランサムウェアに屈して身代金の支払いを選択することは、高額な費用がかかる上、あまりにも近視眼的な対応だ。必要なのは徹底した防御と適切なリスク管理行動。今、本当に必要なことは何か。海外の事例から探る。