大手企業と異なり、中堅中小企業ではどうしても「1人情シス」のように、少人数しか担当できない業務が残りがちだ。しかし、製造業DXの旗振り役として活動し、自身経営者でもある天野眞也氏の会社では、情シス専門の人材がいない中でERPの入れ替えを行ったという。
外部のIT企業の協力を受け、小回りの利くSaaS型に転換。さらに合致しない部分があったため、半年ほどで別のERPに切り替えた。その根底には、業務が標準化されたSaaS型ERPと、自社の業務を比較することで、社内の仕組みを見直す機会になるという考えがあった。ただ、天野氏が強調するのが、IT改革に経営者が関わることの重要性だ。設備投資と同様に、経営者判断でなければ、やり方を変えられないケースは散見される。最後の一押しを経営者が担う必要がある。
それでは、経営者は重要なミッションであるDXにどう取り組むべきなのか。本資料では、天野氏の成功体験を交えながら、製造業DXにおける経営者のアプローチ方法を提唱する。