中堅中小規模の製造業で働く魅力の1つは、入り口から出口まで全体的な仕事に関われるというやりがいだろう。ただ、こうした仕事の連続性は属人性を高め、休暇を取りづらくしてしまう。それだけに製造業DXでは、大手企業と戦っていくためにも、休暇を取れるような仕組みやシステムを構築して、人材確保の面で強みを持つことが重要となる。
実際、2020年のものづくり白書では、日本の従業員エンゲージメントが国際的に低いという結果が出ており、その改善は急務だ。クラウドやスマートファクトリーとテクノロジーが変化するように、幸福度やルールの基準も変わっている。そのためにはイメージ戦略も重要だ。疲れてくたびれた従業員ばかりがいるようでは、若い人は入社しようとは思わない。
本資料では、中堅中小の製造業が人材採用の視点でDXに取り組むべき理由と、その実践におけるポイントを解説する。ある企業調査では、従業員満足度が高い企業ほどDXが進捗しているという結果も出ている。DXに取り組むなら、人事施策との密接な関係を把握しておく必要がある。