デジタルトランスフォーメーション(DX)の波が、製造業に与える影響は大きい。これは企業規模にかかわらない。製造業に共通する問題として人手不足があるが、これには現場が厳しく、辞める従業員が多いという側面もある。従業員が辞めれば生産タクトは上がらず、販売機会を逸する場面も増えてくる。そこでデジタルを活用するのだ。
デジタル化によって従業員が働きやすい設備環境になれば、重労働が減り、働き続ける従業員が増え、生産性も上がっていく。悩ましいのはスピード感だ。ベテラン従業員が定年で退職していく前に、彼らのノウハウを言語化し、デジタル化に取り込む必要がある。デジタルファクトリー化をサポートしてくれるロボットインテグレーターの数は国内で2万人程度と少なく、いざ取り掛かるときに人員を確保できるとは限らない。
本資料では、こうした製造業DXを成功させる勘所や風土づくりのポイントを、有識者にインタビューしている。製造業DXの幅広いテーマを把握するための、導入編となる内容だ。ぜひ役立ててほしい。