新型コロナを受けてテレワークを急きょ導入した企業で、問題点が浮き彫りになってきた。中小から大規模までさまざまな規模の国内企業を調査したところ、テレワーク時の課題として、社内のコミュニケーション低下、VPNの帯域不足・負荷によるネットワーク遅延、セキュリティ・情報漏えい対策が上位に挙がったという。
テレワークという施策は、デジタルトランスフォーメーション(DX)という大きな取り組みの一部とも位置付けられる。企業規模別で見たとき、テレワークの実施割合こそ規模によって大きな差は出なかったが、明確な差が出たのがDXに対する認識だった。従業員1000人以上の企業では8割近くが必要性を認識している一方、100人未満の企業では50%強にとどまる結果となった。
だが、テレワークを含むDXの推進状況によっては企業が3年後まで生き残れない可能性さえある。本コンテンツでは、DXに詳しい識者へのインタビューを通じて、経営者が理解すべきニューノーマル時代におけるIT投資の優先度と意思決定に求められるポイントを明らかにする。