Microsoft SQL Serverのクラウド移行戦略には4つの選択肢が考えられる。オンプレミス環境のサーバやアプリケーションをそのまま移行する「リホスト」、プラットフォームのアップグレードを伴う「リプラットフォーム」、クラウド対応のライセンスやアプリケーションへの「買い替え」、アプリケーションをクラウドに最適化する「リファクタリング」がそうだ。
いずれにせよ有力な移行先となるのが、AzureとAWSだ。Azureなら、オンプレミス環境に可能な限り手を加えないSQL Server on Virtual Machines、フルマネージドのRDB管理サービスであるAzure SQL Databaseなどがある。特に後者は、デプロイ前にコンピューティングリソースの見積もりが難しいケースや、100TB規模の環境にも対応可能な選択肢があり自由度は高い。
またAWSでは、拡張性が高く容易に導入できるAmazon RDSや、メンテナンスプランやデータベースメールも使用できるSQL Server on Amazon EC2があり、自社に合わせたものを選択したい。本資料では、これら互換サービスの特長とともに、近年追加されたサービス、選定の注意点などへの理解を深める参考資料も紹介する。