コンテンツ情報
公開日 |
2020/08/19 |
フォーマット |
PDF |
種類 |
事例 |
ページ数・視聴時間 |
4ページ |
ファイルサイズ |
1.13MB
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要約
電子の状態に着目した理論計算科学の手法「電子状態インフォマティクス」という新しいものづくりのアプローチが、熊本大学で生まれようとしている。有機物から無機物まで幅広い分野で、機能性分子や材料を探したり、新たに設計したりすることが可能になるという。そのために同大学の研究室では、電子状態計算により数値化した分子の特徴のデータベース化に取り組んでいる。
人の目で見えない電子の情報を扱うため、データサイエンスには物質の機能的特徴を数値化した「記述子」と呼ばれる変数を使用。さらに実験から得られたデータ、物理学の理論を組み合わせて機械学習のモデルを構築する。このため、計算環境として40台規模のx86サーバを導入し、その領域を日々広げているという。
本資料では、バイオ、ケミカル、メディカル、マテリアルなどの分野に横串を通す画期的なアプローチを解説するとともに、その先端研究を支えるIT環境を紹介している。新規物質の発見も期待される同大学の取り組みからは、他の研究分野にも有用な知見が見つかるだろう。