ITシステムのフルクラウド化という選択肢には、「ハードウェアコストと管理工数の削減」「柔軟性の高いリソース調達」といった大きなメリットがある。その一方で、OSやミドルウェアのバージョンアップ、プログラムの改修、運用手順の変更などにより、大幅なコスト増や開発期間の長期化といった問題が生じるケースもある。
こうした問題を解消するのが、「VMware Cloud on AWS」と、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のさまざまなサービス群を活用したフルクラウド化のアプローチだ。これにより、フルクラウド化のメリットを全面的に享受しつつ、製品機能や人材、運用ノウハウといった既存資産の継続活用までもが可能となる。
そこで本資料では、オンプレミスのVMware vSphere上の仮想サーバ1800台を、そのままクラウド移行することに成功したゼンリンデータコムの事例を基にフルクラウド化のポイントを紹介する。商用DBのAmazon Auroraへの移行では数千万円のライセンスコスト削減を見込んでいるという同社の取り組みをさらに詳しく見ていこう。