「Windows as a Service(WaaS)」という概念が導入されたWindows 10には、月ごとのパッチ配信に加え、半年ごとの機能改善と新機能追加が実施される「機能アップデート」が備わっている。ここでは数GBにもなる大容量ファイルが配信されるため、ユーザーが一斉にダウンロードを行うとネットワークに負荷がかかったり、パッチ適用時に業務システムに影響が生じたりする可能性がある。
そのため、Windows 10への移行では、準備段階でこうした課題への対策を考えることが重要になる。まず必要なのが、サービシングモデルの検討だ。半年から10年まで、アップデート時期により3つのモデルから選択可能であり、一般的なビジネス用PCでは、最長で18カ月間の検証期間を設けられる「Semi-Annual Channel」が推奨されている。
また配信方法/ネットワークの負荷対策では、パッチ配信機能を持つ「WSUS」の使用、システム管理機能を備えた「SCCM」の利用、そして「仮想化」といった、3つの代表的な方法が存在し、それぞれに課題やメリットを持つ。本動画ではこうした検討要素を、コストや運用方法を踏まえて解説する。