4週間の承認プロセスが4日まで短縮――電子サインで文書管理の効率化を極める

　医療機器メーカーのArthrexは、低侵襲医療技術のパイオニアとして知られる。同社は、技師が適切な器具で最善の処置ができるようにするため、豊富な研修資料と配布資料を用意しているが、その作成では何よりも正確性を重視している。不明瞭な内容が原因で、医療過誤事件が起きるのを防ぐためだ。

　同社では、文書編集の品質管理が最優先事項とされており、各文書は複数の承認プロセスが整備されている。マーケティング関連文書は法務、品質管理、事業管理など、さまざまなチームのプロダクトマネジャーの承認が必要で、この後、米国食品医薬品局（FDA）対策の検証プロセスが設けられている。

　しかし、一連のワークフローを実行するためには4週間程度の時間を必要としていた。そこで、同社は、社内での紙文書の配布やアーカイブ保存に変わるソリューションを導入。その結果、4週間かかっていたプロセスは4日以内に完了できるようになったという。同社は、どのように電子サインを活用して、これだけの成果を出したのか。さらに詳しく見ていこう。