ハイパーコンバージドインフラ基礎解説：性能と可用性を見極めるポイントは？

　仮想化環境に必要な要素がまとまったハイパーコンバージドインフラ（HCI）。ソフトウェアや管理ツールの機能に目が行きがちだが、その土台となるのはハードウェアの性能だ。スペックは当然として、注目したいのが信頼性や柔軟性を向上する機能だ。

　例えば劣化したHDDは、異常があってもS.M.A.R.T.情報にエラーを表示せず、予期せぬトラブルを招くことがある。こうした事態を避けるためには、RAIDコントローラーと専用のディスクを組み合わせるなど、劣化時でも異常を確実に把握できる仕組みが必要だ。

　また、ミドルウェアの自由度の高さもポイントの1つ。仮想デスクトップにVMware製品を使い、プライベートクラウドはOpenstackで構築するといった環境は珍しくない。自社環境に最適な製品・アーキテクチャと柔軟に連携できる製品を選んでこそ、HCIを長期的に活用できる。HCIの主要機能に加え、注目すべきポイントを詳しく見ていこう。