IDCの調査では、多くのIT部門がIT環境の簡素化と同時に、応答時間やサービスレベル向上のために「コンバージドシステム」を採用していることが分かった。コンバージドシステムは、ハード/ソフトのコンポーネントが最適化されて単一パッケージにまとめられており、統合的な管理でIT資産を有効活用できるからだ。
既存のITサービスでは、約80%のITスタッフの時間と予算が保守に費やされているといわれ、新たな取り組みに振り向けるリソースはほとんど残されていない。この点、コンバージドシステムを活用する企業では、ITの自動化と構成管理の責任を開発チームに移行し、開発と実装をクラウド上で行うことで、より俊敏性や応答性を高めている。
本レポートでは、IDCによる調査結果を基にコンバージドシステムの活用が進む背景や、導入メリットを解説している。運用コストの低減、ITスタッフの生産性向上、リソース使用率の向上の他、活用に向けた組織面での準備についても説明している。IT運用の効率化に悩む担当者には、ぜひ確認してもらいたい内容である。