レポート：財務部門の変革を促す業務改善のヒントとは？

　CFO Researchが行った2014年の調査では、財務業務スタッフが直面している課題は「貧弱な業務プロセス」と「使いにくい情報システム」だと報告している。財務部門は長年にわたり個別プロセス向けのシステムに投資を続けた結果、連携が貧弱なシステムの寄せ集めで業務を行い、手作業が必要な状況となっていることも多い。

　解決に必要なのは、異種混在のプロセスやシステムから脱却し、財務部門の価値を変革することである。ある製造業の管理会計責任者は「単にデータを提供するのではなく、次の一手を導く情報の提供こそが重要だ」と述べている。また、ある金融サービスの上級副社長は「財務部門が最高の価値を提供するためには、ビジネスに関する理解を深め、テクノロジーやデータそのものにだけ依存する度合いを減らす必要がある」と指摘している。

　これらの意見を踏まえ、本レポートでは、財務担当スタッフがビジネスに価値を追加する「効果的なアナリスト」へと変身すべきだと述べており、財務部門が活躍するために必要なヒントが調査結果とともに解説されている。財務部門に限らず、財務部門と協働する経営層や業務部門、IT部門の担当者にも、ぜひ参考にしてほしい内容である。