ビッグデータ分析を戦略策定に役立てるには、分析の切り口に合ったデータを絞り込み、整理して取得、蓄積する環境が欠かせない。問題となるのは、その切り口が多様に変化していくことだ。データ分析には試行錯誤が伴う。新しい切り口が提案された場合に、その環境を構築するのに数週間かかってしまっては継続的な活用が難しくなる。そして、分析環境の変更において大きなネックとなるのがネットワークである。
日々更新されるPOSデータなど動的にリアルタイムで蓄積されていくデータを短時間で分析する手法が、今やビッグデータ分析の主流となりつつある。こうした手法を実現するには、システム内に流れ込む膨大な情報を制御し、適切な転送を迅速に行うネットワークの存在が欠かせない。
そこで注目されるのが、ネットワークをソフトウェアで制御するSDNだ。仮想化されたネットワークを活用することで、物理的な作業なしに短時間で構成変更ができ、分析手法の追加、変更などにも即対応できる。本ホワイトペーパーはビッグデータ活用で新しいサービスを提供しようとする企業を例に、マンガを使ってSDN導入のメリットを解説している。