ITインフラはこう見直せ、事例に学ぶ「千葉労災病院が17システムを1つに統合した理由」

　3カ月のスピード構築、従来の半分以下のスペース、17を超えるアプリケーションを1つの基盤上に集約。そのような大胆な改革を、千葉労災病院は実現した。

　千葉県の基幹病院として重要な役割を担う千葉労災病院は、2010年3月には電子カルテシステムを本格的に導入し、それ以来「オール電子化」に向け前進をする。課題になったのは、2012年の新病棟建設とサーバルームの移転だ。新サーバルームのスペースは従来の半分。何らかの決断が必要だった。

　千葉労災病院が選択したのは、共通基盤上に全17システムを統合することだった。これまでベンダーがハードウェアとソフトウェアを一括納入していたため、目的も時期も異なるサーバが乱立していた。これを1社のハードウェアベンダーに集約し、共通の基盤上でアプリケーションを動作させるという“決断”だ。

　求められたのは、24時間265日の安定稼働、さらにはミッション・クリティカルなデータ保護など。医師や技師、看護師からの高い要求に応えられる基盤はどう作られたのか。この事例から千葉労災病院のIT／ビジネス効果をぜひ追体験してほしい。

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