3500人以上の分析専門家が導き出す、ビッグデータの実践的活用法とは？

　情報から真の価値を抽出する能力は、ビジネスに新しい価値を生み出す。ただし、それは企業が情報を管理し、「ビッグデータ」の容量、速度、多様性を上手に活用できる場合にのみ有効だ。すなわち、組織全体が実践的な事実と数値にデータを変換できなければならない。

　しかし、現実には、今日の企業は膨大な情報に圧倒され、その管理および分析が困難になっている。経営幹部に対する最近の調査では、「望ましいビジネス成果を導くために適切な情報を適切なタイミングで常に提供できる」と回答している人は2％のみだ（※）。事実、多くの経営幹部は、組織内の半分以上の情報が孤立し、未発見、未使用のままであることに不満をもらしている。

（※）HPのためにColeman Parkes氏が2011年10月にエンタープライズレベルの企業の上級経営幹部および上級技術幹部を対象として行った、554件の電話インタビューによる調査。

　膨大な量のデータを選別して、冗長で無用な「ノイズ」の中から意味のある「金塊」を見つけ出す──。一筋縄ではいかないこの課題を解決するにはどうすればいいか。3500人以上の情報管理／分析専門コンサルタントの知識と知見が導き出した実践的手法を紹介しよう。