本格的なクラウド時代において、より迅速、俊敏かつ効率的なITサービスやビジネスアプリケーションを提供するためには、インテリジェントな仮想インフラストラクチャの構築が不可欠だ。一方、運用管理とインフラ管理の境界が明確ではない仮想環境およびクラウド環境では、物理環境向けに設計された従来の管理手法の見直しも必要となる。
この文書では、VMware vCenter Operations Management Suite (以下、vCenter Operations)の機能解説を通じて、インフラチームと運用管理チームが、現在の動的なIT環境で最も頻繁に直面する課題に対応するための新たな管理手法の必要性について考察する。vCenter Operations は、複雑な状況における効果的なトラブルシューティング、根本原因の分離や改善を行うための包括的な視認性、先行的な管理、インテリジェントな自動化機能などを備えた、クラウド管理アプローチの先例となるソリューションだ。仮想環境がセルフサービス型のプライベートクラウドへと発展し、さらにパブリックラウドと統合されるにつれて、IT部門には次の局面で待ち受ける課題を予測し、乗り越えるための機能が必要となる。