ファイアウォールさえ設置しておけば不正侵入を防止できるという考え方は、現在では通用しなくなりつつある。たとえば、従来型ファイアウォールでWebブラウジングを許可すると、TwitterやWinny、Skypeなど、ほとんどのアプリケーションが素通りになってしまうからだ。その結果、SSL通信でマルウェアを暗号化して送り込む、あるいはSNSで取得した個人情報をもとに不正サイトへの誘導を仕掛けるなど、標的型サイバー攻撃の温床となっているのが現実だ。
さらに最近では、社内でどのようなアプリケーションが使われているのか把握するのも困難となっており、セキュリティインシデントが発生していること自体を見過ごしているケースも少なくない。高度化、巧妙化し続けるセキュリティ上の脅威への対策として、進化した次世代ファイアウォールを紹介する。