上場企業では、M&Aの件数が増加している一方、事業や子会社の売却件数は横ばいにとどまり、低収益で成長が見込めない事業を放置する傾向にある。その要因として、PL上の売上規模を重視する考え方や、事業縮小に対するネガティブなイメージ、資本収益性(ROIC)への意識不足が挙げられる。さらに、事業別の収益性やBS(貸借対照表)の状況を把握できておらず、迅速な資源配分ができない企業では、赤字が深刻化してから売却を検討するため、買い手が見つかりにくく、リストラなど痛みを伴う方法に頼りがちだ。
このような課題を解決するには、事業を「成長性」と「資本収益性」の2軸で分類し、低成長・低収益の事業を明確にして、観測できる体制を構築することが必要である。そのためには、PLだけでなく事業別のBSまで把握し、営業利益や投資計画、運転資本に基づいて複数のシナリオを設定し、フリーキャッシュフローを予測しておくことが欠かせない。
本資料では、M&Aを成功に導くための事業ポートフォリオ管理や、スピード経営管理のポイントを整理している。自社の投資戦略を再検討する手法として、ぜひ確認してもらいたい。