印刷で培った技術を武器に事業領域を拡大する大日本印刷。住宅や自動車の内装、金属への印刷を用いた外装製品などを手掛けるモビリティ&リビング事業部では、財務会計のシステム化が進む一方、管理会計においてはExcel依存による属人化が根深く残っていた。
さらに、営業/製造の現場からは一度に数万件規模のデータが集まり、統合や加工を重ねるとExcelがフリーズしてしまうこともあったという。加えて、財務会計から出た損益計算書を担当者が手作業で細かい単位へ分解しなければならず、大きな負担となっていた。そこで同事業部は、このような手作業中心の管理会計を効率化/高度化すべく、データ分析ツールを導入した。
これにより、案件ごとの細かな数値をもとに自動で集計/算定する仕組みを構築した。約2年の運用を通じて、グループ3社で約4人分の業務削減を見込み、単年度での費用回収を達成する見通しだ。管理会計の担当者を「経営の意思決定を支える参謀」へと役割転換させた同事業部の事例から、具体的な課題解決のアプローチと同ツールの導入効果を詳しく解説する。