「クラウド」の実体は地上のデータセンターだ。AIブームに伴う計算需要の爆発で、その地上が電力消費と排熱処理の限界を迎えつつある。本資料は、難題を打破する“宇宙”と“海”のデータセンターを2本立てで解説する。
前半は宇宙データセンターだ。静止軌道上では24時間クリーンな太陽光を使え、排熱はラジエーターで宇宙空間へ放出できる。人工衛星のためのエッジコンピューティング拠点として使えば、生データを軌道上で画像へ変換し帯域と時間を節約でき、AIで山火事の兆候だけを選別して送るといった運用も現実味を帯びる。Lonestar Dataの月軌道での実証など、実用化の足音を伝える。
後半は水中データセンターの5大メリットだ。沿岸部への低遅延提供と土地利用の抑制、乾燥窒素充填による故障率低下、洋上風力での効率的でクリーンな電力供給、深海の冷たい海水を生かすパッシブ冷却、工場製造による短納期。Microsoftの実験など、海に沈める合理性に迫る。