AI時代を迎え、膨大なデータを長期に残すストレージの重要性がかつてないほど高まっている。だが、HDDやSSD、テープといった従来のストレージには寿命の壁がある。本資料は、その壁を超える次世代アーカイブストレージの可能性を解説する。
注目はMicrosoftの「Project Silica」だ。石英ガラスにフェムト秒レーザーでデータを書き込み、ボクセルとして高密度に保存する。ガラス板はライブラリで管理され、読み書き時以外は電力を要さず、少なくとも数千年データを保持できるという。セラミック素材を使うCerabyteも同様の永続性を狙う。
一方、現在主流のLTOテープは約10年ごとの交換や温度管理が必要で、最新「LTO-9」でも容量は従来の常識の範囲にとどまる。ただしForresterのアナリストは、多くの企業のデータ保存要件は10~14年でテープで十分だと指摘。永続ストレージが真価を発揮するのは研究や政府記録、規制データなどだとする。フロッピーの例が示す“読み取る装置が消える”問題も含め、長期保存の現実的な勘所を示す。