広島市立北部医療センター安佐市民病院は、広島県北西部で唯一、高度急性期医療を担う中核病院である。同院が2022年5月に新設移転を行う際に、経営課題として浮上したのがITインフラの抜本的な再整備だ。
旧病院では約50のシステムが9つのサーバルームに分散し、約90台もの小型UPSが設置されていた。このような構造は一元管理が困難な上、セキュリティ上の脆弱性にもつながるため、同院はこの移転を機会に全てのシステムを1カ所のサーバルームに集約したのだ。特にUPSの選定では15年間の費用対効果を試算し、大型のモジュール型1台に統合した。
このサーバルームの集約は、外部ネットワークの集約化にも直結し、情報セキュリティの強化ももたらした。また、電子カルテの定期更新時に電源容量が一時的に増加するという医療現場特有の課題に対しても、段階的な拡張が可能なモジュール型UPSが有効に機能した。さらに、冷気のキャッピングで冷却効率を最適化し、無駄な電力消費を削減した他、ITインフラを統合監視するソフトウェアの導入により、属人的な運用保守から脱却した点もポイントとなる。本資料ではその事例の詳細が確認できるので、ぜひ参考にしてほしい。