人材不足が深刻化するなか、情報システム部門は定常業務で手いっぱいとなり、業務改善に着手する余裕をもてない状況にある。また、改善したい業務の多くが特定の個人に依存しており、属人化/暗黙知化によって効率化を進められないことも課題となる。
このような状況を解消するためには、まず情報システム部門の業務をコア業務とノンコア業務に切り分け、ノンコア業務の負荷を減らすことが重要だ。「誰がどの工程にどのくらいの工数をかけているのか」を可視化し、属人化した業務プロセスは標準化する。そのうえで、効率的な内製運用に向けた自動化/AI活用を推進するか、アウトソーシングを活用するか、検討する必要がある。
ノンコア業務のなかでも社内問い合わせ対応は、業務削減の効果が出やすい領域と位置付けられている。AIを活用すれば、問い合わせ対応後の処理時間を半減したり、窓口対応の自動化により問い合わせ対応件数そのものを削減したりすることも可能だ。本資料は、情報システム部門に加え、全社的な視点でのコスト削減・資源再配分に課題を抱える経営企画部門にも有効な、アウトソーシング戦略とその実践例を紹介する。