北海道大学発のベンチャー企業である調和技研は、AIの研究/開発事業を中心に業績を伸ばしている。社員数の増加に伴い、従来はITスキルの高い技術者が中心だった組織に一般職のメンバーも加わることとなり、情報セキュリティの徹底が新たな課題として浮上した。特に、誰もが日常的に利用する電子メールの送信面での安全対策が急務となった。
一般的にメールセキュリティは受信側の対策に比べ、送信側の対策が後回しになりがちだ。誤送信や添付ファイル経由での情報漏えいは重大なリスクであり、かつては添付ファイルをZIPで暗号化し、パスワードを別送するPPAP(パスワード付きZIPファイルとパスワードをメールで別送する手法)が利用されていたが、現在ではリスクが指摘されている。
このような背景から、同社は豊富な機能を備え、柔軟な設定が可能な誤送信防止サービスを採用した。導入時には3段階の検証プロセスを実施し、社内の要件を踏まえた調整を重ねたことで、現場にスムーズに定着させることに成功したという。本資料では、その具体的な検証プロセスと導入効果を詳しく紹介している。