メディアやビジネス界ではAIへの期待が高まっているが、現場の実感とは乖離が生じている。日本のビジネスパーソン1007人を対象としたアンケートによれば、AIを効果的に活用するための時間とリソースが不足していると回答した割合は59%に上り、44%はAIを全く活用していない状況にある。さらに、10人中3人がAIの活用を矮小(わいしょう)化し、「ズルい」と感じていることも明らかになった。
一方で、AIの可能性に期待する声も多く、63%が自身の業務に役立つと回答している。ウェルビーイングへの良好な影響も認識されており、10人中6人が、AIスキルが雇用市場での競争力につながると考えている。加えて、AIスキルによって1年前より状況が好転したとする回答は53%に上った。
また、世代別の労働人口におけるAIへの支持状況についても調査が行われており、世代間でAIに対する意識や経験に一定の相違があることが判明した。本資料では調査結果を基に、日本のビジネスにおけるAI活用の現状と実感について明らかにする。