SSDの高性能化と価格低下によって、企業のストレージ環境は大きく変化している。それでもHDDやテープストレージは姿を消すことなく、むしろ役割を明確にして生き残っている。HDDは大容量データの保存やコスト効率に優れ、バックアップや監視映像など、アクセス頻度の低い用途に適している。テープは長期保存や災害対策の観点から評価され、ランサムウェア対策にも有効だ。
また近年、AI(人工知能)の活用やデータ分析の拡大によって、企業が扱うデータの量と種類は飛躍的に増えている。その結果、全てをSSDに集約するのではなく、アクセス頻度や重要度に応じてHDDやテープを組み合わせる“最適配置”が重視されるようになった。「どのデータを、どの期間、どのコストで保存すべきか」――その判断こそが、企業のデータ戦略の核心になりつつある。
TechTargetジャパンの人気記事をまとめた本資料は、最新の市場動向を基に、AI時代のデータ戦略とストレージ選択のヒントを提供する。