CentOS Linuxは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換の無償ディストリビューションであり、広く企業に浸透していた。しかし、2020年に開発方針が変更され、RHELよりも開発段階に近いCentOS Streamへの移行が発表された。従来型のCentOS Linux 7および8は既にサポート終了となっており、CentOS Linux 9はリリースされない。
既に他のOSに移行した企業も存在するが、依然としてCentOS Linuxの利用を継続している企業も少なくない。そこで本資料では、CentOS Linuxの移行先OSについて解説する。移行先には複数の選択肢があるが、特にRHEL互換の代表的なOSを取り上げ、比較検討する。
また、CentOS Linuxからの移行が困難であるものの、セキュリティ対策だけでも行いたいと考える企業向けに、延長サポートサービスを紹介する。CentOS Linux 7は最長で2027年1月末まで、CentOS Linux 8は最長で2029年5月末までサポート継続が可能だ。さらに、セキュリティ対策としてアップデートを行いたいが、システムの停止が困難であるという企業に向けて、カーネルなどをOSの再起動なしで修正可能とするライブパッチサービスも取り上げる。