デザイン作成やシステム開発の現場では、複数のチームや製品を横断するプロジェクトが増えている。一方で「デザインの一貫性が保てない」「チームごとに異なる製品を利用しているため更新作業に手間がかかる」といった課題が目立っている。このような状況は、ユーザー体験の質を損なう要因となるため、早急な改善が求められる。
そこで解決策として注目されているのがデザインシステムだ。これを利用して「再利用可能なコンポーネント」「ガイドライン」を整備することで、効率的かつスケーラブルなデザイン設計を実現できる。色やタイポグラフィ、アイコンといった基盤となる要素を共有化すれば、チーム全体で一貫したルールに基づいたデザインを進められるようになる。
構築に当たっては、デザインシステムを導入する目的を明確化し、現状の棚卸しを行うことが重要だ。また、旗振り役となる人物を早めに立てて、組織横断で協力体制を築く必要がある。本資料では、デザインシステムの基礎から、効果的に構築/運用するための3つのステップまで解説する。