コンテナベースのアプリケーションは、クラウド環境において数百、数千のマイクロサービスに分散し、相互に連携している。この「複雑さ」は、Kubernetesを選択した人の誰もが直面する壁でもある。それでは、この壁を乗り越える上で最も重要な鍵となる能力とは何だろうか。
それは、見えないシステム内部の状態を読み取り、異常の兆しを早期に検知することのできる「観察力」だ。この能力を得られれば、障害の発生を抑え、対応時間を最小限に縮めることもできる。近年、注目されている「オブザーバビリティ」の概念は、まさにこの観察力のことだ。
本資料では、Kubernetes運用において、なぜ「観察力」が最も重要な能力となるのかを解説する。大規模障害事例を基にしたコントロールプレーンの過負荷への対応戦略や、OOM(Out of Memory)問題を事前に検知するための実践ノウハウについても紹介しているので、ぜひ参考としてもらいたい。