ブロードコムによる買収やライセンス体系の変更を受けて、VMwareのユーザー企業はプラットフォームの再検討を余儀なくされている。代替となる選択肢は幾つか存在するが、中でも注目されているのが、オープンソースでありながら高機能の仮想化プラットフォームだ。
仮想化基盤を運用する上で、システムの冗長性の確保は不可欠だ。特にHA(高可用性)構成をとっている場合、より安定した運用を実現するためには、ノード障害時に「どのような動作になるのか」を事前に把握しておくことが重要だ。そこで、同プラットフォームのクラスタ環境において、ノード障害を再現し、その挙動を検証した。
3ノード、CephによるHCI構成で行った検証試験では、ノード障害(電源遮断)を自動的に検知し、事前に設定したHAポリシーに基づいて、対象の仮想マシンを別ノードにフェイルオーバーさせることが確認できた。また、復旧後についても、フェイルバック設定が有効な場合は自動的に元のノードに戻り、設定が無効な場合はそのまま他ノード上での稼働を継続するという結果が得られた。仮想化環境の見直しを検討しているなら、一考してみるのもよいだろう。