ソフトバンクグループのディストリビューターであるSB C&Sでは、約50万点もの商材を取り扱い、1日に約5000件の見積もり作成、月に約15万通のメール送信を行っているという。このような事業規模の拡大とともに業務負担が大きくなっており、その改善を模索していたが、従業員一人一人がこれほど多数の商材情報に精通するのは難しい。
そこで改善策として取り組んだのが、自社用生成AIツールの開発だった。社内ポータルサイトに掲載している商材情報やFAQ、販売キャンペーンの情報を取り込み、「商材Aが今行っているキャンペーンは?」「商材Bを発注する際の注意事項は?」といった質問に、AIが回答してくれる環境を実現したのだ。
担当者はいずれも通常業務と兼務しながらの開発ではあったが、スピーディーにリリースし、その後1年ほど利用しながら改善、機能追加を行っている。そのスピード感の実現には、基盤として採用したAzure OpenAI Serviceの存在も大きいという。本資料では、同事例を基に、Azure OpenAI Serviceを活用した生成AIサービス開発のポイントを掘り下げている。利用率70%を成し遂げた工夫についても紹介されており、大いに参考になるはずだ。