血液透析器や透析関連装置などを主力製品とする東レ・メディカル。同社では従来、約600のNotesアプリケーションを稼働させていたが、東レグループ全体で脱Notesの方針が打ち出されたことから、アプリケーションの移行を開始した。しかし、約600のアプリケーションのうち、ワークフローが絡む複雑なものが1割程度あり、それらの移行が大きな課題だった。そこで、まずはモデルケースとなり得るアプリケーションを抽出。
その中から、使いづらいシステムとなっていた与信管理や債券管理など審査業務のアプリケーション移行をパイロットプロジェクトとして進めることにした。その推進に当たっては、ワークフロー機能が充実し、ローコードによる内製開発が可能な製品を導入した。すでに同製品を活用して透析装置の案件管理システムを内製開発した経験があったため、活用のイメージができたことが決め手になったという。
その結果、パイロットプロジェクトを成功させ、脱Notesを実現した。さらに申請から承認までのリードタイムの短縮や情報システム全体の運用最適化にもつなげているという。本資料では、同社の取り組みをさらに詳しく見ていく。