目黒区が理想の調達を実現、業務システムの柔軟な連携を可能にする共通基盤とは

　目黒区は10年以上にわたりオールインワン型の内部情報システムを運用してきたが、制度改正のたびに大規模な改修が必要となり、非効率的で高コストな状態に陥っていた。そこで、同システムのサポート切れのタイミングもあり、業務ごとに最適なシステムを選定し運用する戦略に舵を切った。

　とはいえ、こうしたマルチベンダー型の環境構築の知見がなかったため、まずは情報収集を行い、複数のベンダーから提案を受けることとなった。そうした中で、「システム間のハブとなる仕組み」を取り入れたアーキテクチャに出会い、あるシステムを共通基盤として採用。その結果、各業務システムをスムーズに連携できる見通しが立ち、業務システムや基盤といった機能ごとに分割して、個別にプロポーザル方式の調達を進めることが可能となった。

　共通基盤システムの活用により、従来紙で交付していた給与明細のペーパーレス化も進んだ他、職員証の再交付申請など一部の申請業務をデジタル化し、業務の効率化や申請ステータスの可視化を実現。電子決裁基盤としての役割も拡大しているという。本資料では、目黒区の業務改革の成果を詳しく紹介する。