ポーランドのフラグキャリアであり、中央・東ヨーロッパと世界90都市を結ぶLOTポーランド航空。同社は近年、急成長を遂げており、旅客数は年間で30%近く増加している。同社の重要なシステムはLinuxで運用されているが、急成長するビジネスに対応するための拡張性がネックとなっていた。また、ライセンスとシステムの運用管理の両面で、コスト増という課題にも直面していた。
そこで同社は、従来のLinuxサポートから、さまざまなLinuxディストリビューションに対応したサポートプログラに移行。これにより、サブスクリプションコストが50%削減されたという。同プログラムの料金モデルは単純明快で、実行できる仮想マシンの数にも制限がない。そのため、今後の成長に伴うシステムのコスト増という課題からも解放された。
複数のディストリビューションが混在したシステム管理の複雑さも問題視されていたが、この問題も同プログラムで提供される、異なるLinux環境を包括的に管理できる管理ツールによって解決した。結果、同社は、将来の成長を支える基盤を獲得するとともに、TCOの30%削減を実現したという。